2010年5月24日月曜日

2010 第6回

情報コンテンツデザイン その3

アッという間に作品発表の日がやってきました。

2010年5月17日月曜日

2010 第5回

情報コンテンツデザイン その2

今日は、グループでの活動。
「食べる」をテーマとして、それぞれのグループで設定した題材について共有し、作品の企画を立て、絵コンテに落とし込むことがメインの課題です。

2010年5月10日月曜日

2010 第4回

情報コンテンツデザイン その1

今日から第2課題のスタートです。

第一課題のまとめ

プロセスをプレゼンする

授業の課題の説明ではなく、自分の活動=制作プロセスを説明すること。これは意外と難しいかもしれません。課題の意図を理解し、自分自身の問題意識として制作していかなければ、自分のやっていることを説明できないからね。
今回、受講生が多いためか、ちゃんとこのポートフォリオ制作の意図を理解できていない学生が多かったのはちょっと残念です。ま、今度の夏を過ぎると就職や進級などに絡んで、身につまされると思うので、いまはこれでよしとしておきましょう。
とはいえ、この授業では課題ごとにポートフォリオを制作するので、ヒントとしてまとめかたを解説しておきます。

メイン/サブに分けてのプロセス説明

この例では、試作→実験→まとめ、というメインの課題の制作プロセスを中心にレイアウトし、制作のヒントとなるサブ課題の説明をコラム的に扱って説明をまとめています。ただ、例に取り上げた作品は、わかりやすい構成ですが、もっとプロセスを明示的にレイアウトしたり、文章に頼っている部分を図解に変換するなど、「魅せる」という視点での表現の工夫が足りないと感じます。

ビフォー/アフターという構成

こちらの例は、制作の準備段階の素材表現が、最終的にどんな方法でどのようにまとめられたか、という事前/事後を対比させた構成になっています。この例では、「どんな方法で」の部分の説明が弱く、物足りない結果になっています。こちらも、「魅せ方」へのこだわりが足りませんね。

デザイナーの責任としての「説明」

「いちいち説明しなくてもわかるものを作る」というのはもっともな考え方です。しかしパソコンやケータイなどを例に挙げるまでもなく、現在のプロダクトデザインの多くは外観からその機能を読み取るのは難しく、動いてるところを見たり自分で使ってみないと、その価値がわからないものだらけです。それを「紙」という動かないメディアで説明しなければならない場面は数多くあり、デザイナーがそのためのスキルを持ち合わせていないと、自分の提案を社会に届けることができない、という状況になっています。
さらに、デザイナーに限らず、表現系職業の人々の多くは、終わった仕事を後からわざわざことばで説明するのが苦手、ときています。制作途中で説明・まとめも同時に進め、制作物の完成とともにまとめも完成している、そんな意識で自分の創作活動を意識して記録しておきましょう。

2010年4月26日月曜日

2010 第3回

情報グラフィックデザイン その2

今日のミッションは、先週の授業内の活動をまとめ、一枚のパネルにレイアウトすること。しかしその前に、プロが紙面をデザインするときに、どのような思想を持って表現しているかを知ることためのプチワークショップを行いました。

印刷物のレイアウトを計る

自身が「かっこいいレイアウト」と感じた雑誌の記事を持ち寄り、そのレイアウトに隠された設計図をあぶり出す、という体験をしてもらいました。※そもそも「かっこいいレイアウト」を見つけられないという事態も、一応想定していましたが・・・なかなか、ね。

紙面に対するマージンの設定、コラムの幅、一行の文字数、本文の文字サイズに対する行間の空き、図版類の位置の決め方、タイトル・見出し・本文の文字サイズの比率・・・。よく計ってみると、「こことここが同じとは」「ここはこんなふうに揃えているのか」など、紙面を魅力的に整えるための工夫がザクザク手に入るはず。

2010年4月19日月曜日

2010 第2回

情報グラフィックデザイン その1

今日からいよいよ具体的な課題制作の開始です。
第1課題では、グラフィックデザインの基礎について、体験しながら試行錯誤をしてもらいます。

紙飛行機を飛ばせ!

受講生が多く、教室としての環境は決して良いとは言えないので、今年度は「体を動かして考える」ということにこだわってプログラムを組み立ててみました。その第一弾がこれ。

ステップ1:調査、情報収集

今回の課題における調査とは、自ら体験しそこから表現の素材を見つけ出すこと。そのための素材(活動)が紙飛行機を作って飛ばすことです。飛行機の作り方、飛ばし方、飛び方を自分の体で感じながら遊ぶ、というのが条件です。

ところで、驚くべき事実が。受講生約200人に聞いたところ、わずか数名ではありますが、今までに紙飛行機を作ったことがない人がいたのです。orz 日本はやっぱりもうダメかも。
さらに、学生たちのお尻の重いこと。遊んでいいよと言っているのに、いつまで経っても机に向かってモジモジしていて、こちらがイライラししまいますね。ノリも悪いし。遊ぶ時はもっと真剣に遊ばなければ、その活動の本質は見えてきませんよ。みんながはっちゃけて収拾がつかなくなったらどうしようか、と思っていたのですが、杞憂。遊び方も知らない・・・?
とどめは、飛ぶ飛行機を作れない?課題の意図が解らないのか?怪しいオブジェを造っている学生も。ま、いいけど。

ステップ2:発見をスケッチにまとめる

次のステップは、飛行テストの記録をスケッチとして描くことです。飛行機の作り方、飛ばし方、飛び方を短時間で視覚化します。
私も飛行機を飛ばすところから一緒にやってます。
 しかも、制作過程をプロジェクションしながら。
下段が左から「飛び方」「つくりかた」「飛ばし方」の説明スケッチ。上段が、これらを組み合わせたポスター(記事)のレイアウトを考えるスケッチ。3つのうちのどれをメインにするかによって、3種類の案を考えてみました。

ステップ3:成果の共有

最後はプチ展覧会。
短時間でもかたちにして、人に見せて、反応をみる。このサイクルを早く身に付けて欲しいものです。

2010年4月12日月曜日

2010 第1回

2年目に突入

今年度もついに始まってしまいました。このブログでは、授業の補足として、原田が担当しているパートの授業内容を紹介します。

この授業はタイトルの通り、情報デザインへの入り口として、様々なデザイン領域とそのデザインプロセスを体験してもらおうという、贅沢なプログラムです。
情報デザイン分野を、ちょっと乱暴ですが、

・情報グラフィックスデザイン
・情報コンテンツデザイン
・情報インタフェースデザイン
・情報プロダクトデザイン
・新領域デザイン

という5つの領域から捉え、


1)情報収集、整理、目標設定

2)アイデア、視覚化、検討

3)提案、プレゼン、評価

という3つのステップを踏んで、作品制作をおこないます。
さて今年は、どんな可能性が花開くか、お楽しみに。

実際の授業の様子は『情報デザイン基礎2010』をご覧ください。